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ぼんやりとは?/ ノーローン

[ 297] ぼんやり上手
[引用サイト]  http://d.hatena.ne.jp/ayakomiyamoto/

ジーン・ウルフは、『ケルベロス第五の首』や『 デス博士の島その他の物語 』を読んで、「すごく難しいけどすごく面白いなあ」と目隠しされて象をはじめて触った江戸時代の人のような朴訥とした感想を持ったのですが、これは前に読んだ2冊よりもぐっと読みやすかったです。そしてこれまたすごく良かった。
表紙の絵はデスノートの人か。私の買った文庫はすでに2刷だった。売れてるんですね。でも表紙から連想されるようなマンガ的な表現、耽美的な表現はまったくなく、詩的な比喩暗喩ほのめかしの連発で、謎のベールに何重にも包まれた重厚な世界観をじんわりと明らかにしていきます。
ジャンルはSFファンタジーだけど、スティーブ・エリクソンとかナボコフが好きな人はけっこう気に入るのでは…。
妻は優秀な企業弁護士!娘は新進気鋭の詩人!息子も天才ブルースミュージシャン!というルナティック雑技団の愛咲ルイ一家並みに恵まれていて、なおかつナカヨシーな家庭を持つエリート脳神経外科医ペウロンの長い長い土曜日のオハナシー。
恵まれすぎている中年男性の心の動きやはっきりと意識しないほどの不安を丹念に追うので、これが文学用語でいうところの「意識の流れ」ってやつか…(知ったふうでえらそうだ)と思っていたら、ラストで劇的な展開をみせて、この作家はやっぱりストーリーテラーなんだなあと思いました(『贖罪』しか読んだことないのにえらそうだ)。
男の子が悪さをすると「そんなことしたらオチンチンがもげるよ!」という脅し文句があるけれども、女の子の場合そんな時にかけられる言葉は何かしらん、と人にたずねられた。
自分の場合、たいていは「そんなことしたら恥ずかしいよ」「笑われるよ」と言われ、倫理基準が外部にゆだねられるという非常に日本的なしかられ方をした。そんなわけだから、成長してからも男性が無意識に去勢の罰に怯え続けるように、自分は過去の恥ずかしい記憶を思い出しては、街の立て看板に狂ったように頭をぶつけるということを続けてきたのである。
そもそも我が家では、女性器にあたる名称を医学的にも俗称的*1にも教えてもらうことはなかった。必要に迫られた場合は、すべて「オシッコのところ」でひとくくりにされていた。
これまた非常に日本的な態度である。物事の周縁を語ることで空虚な中心を語らないままにする。これすなわち皇居のありかたであり、ひいては天皇制のありかたに繋がるものである。
しかし、私が長らく女性器の俗称を知らないままだったというのは嘘になる。意味は理解できなくても、その言葉は早くから知っていた。
記憶をひも解けば、あれはちょうど今と同じくらいの季節。初夏。私はやっとこ字を覚えたくらいで、幼稚園に通ってるの通ってないのというくらいの年頃の幼女であった。
ジャスコでの買い物帰り、アスファルトと土と緑の匂いがたちこめる雨上がりの道を母親と歩いていると、町の公民館の前に差し掛かった。公民館と道路を隔てる木の柵が雨で濡れて黒く光っている。そこに彫刻刀かなにかで「オマンコシタイヨ」と文字が白く刻まれていた。私はその刃物で刻みつけられたカタカナ文字のメッセージの力強さを確認するように、ゆっくりと音読してみた。そうしてから母を見上げて「オマンコってなに?」とたずねてみた。母は「お母さんよく知らない」と答えて、そのままそっぽを向いたのだった。
2008/05/27 08:57 以下、期待と欲望で目をギラギラさせつつ表面的には冷静を装ったいやらしいコメントやいやらしい一言コメント、いやらしい質問、いやらしい告白、いやらしい宣伝(含むスパム)で溢れ返ってスクロールするのも一苦労になります。というかなってほしいです。で、幼女時代の画像を貼るのは第何回のご予定でしょうか?
2008/05/27 21:23 期待と欲望で目をギラギラさせつつ表面的には冷静を装ったいやらしいコメントやいやらしい一言コメント、いやらしい質問、いやらしい告白、いやらしい宣伝(含むスパム)を、期待と欲望で目をギラギラさせつつ表面的には冷静を装ったいやらしい気持ちで心待ちにしているのですが、一向にそういうのはやってきませんね……幼女時代の画像へのリクエスト、ありがとうございます。実家に「お米と幼女の時の写真送って欲しいんだけど」と電話してみようと思います。このシリーズは今回かぎりで終わりそうな予感がひしひしとしますが…
小学校四年生だか五年生だかの頃に、牛乳ビンのフタとオーロラ折り紙を交換するのがクラスの女性陣の間で爆発的に流行。牛乳ビンのフタという一見なんの価値も持たないものを3枚集めると、キラキラのオーロラ折り紙1枚と交換できるというシステムは画期的だった。
牛乳ビンのフタのもとには万人が平等であり、フタさえ集めればTシャツをスカートの中に何の疑いもなくたくし込んでいるような児童(のちの自分である)も、流行に敏感な女の子が持ってきてくれた最新のキラキラオーロラ折り紙を手にすることができたのである。
オーロラ折り紙を手に入れることが目的で牛乳ビンのフタを集めていたのが、いつしか牛乳ビンのフタを集めるためにオーロラ折り紙が使われるという逆転現象が起こり始める。
日々変動する折り紙とフタの交換レート。いつしか教室は東京証券取引所のような熱気を帯び始める。トレーディングで頭角を現す女児は、机の横の赤白帽をひっかけるコーナーに牛乳ビンのフタがずっしりと詰まったビニール袋を誇らしげにぶら下げていた。
牛乳ビンのフタが毎日の給食で供給されることによるハイパー・インフレを待つことなく、クラスの異変に気付いた女性担任によって折り紙と牛乳ビンのフタの交換が禁止され、熱狂的だった市場はあっけなく終わりを告げられた。
一夜にして牛乳ビンのフタはゴミ屑になり、それと同時にオーロラ折り紙の魅力も失われてしまった。JSたちを幻惑し続けたあの輝きは、もはや二度と戻ってこないのである。

 

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