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[ 625] コードギアスR2の情報密度の関する放談 - 永結無情遊
[引用サイト]  http://d.hatena.ne.jp/katuyama-peke/20080517/p1

友達とコードギアスの情報量の話をしていて、結局「ボクの方がコードギアスを深く分かってるんだ!」的な意地の張り合いになったのですが、振り返ると面白かった気もするので、書き留めておきます。
とりあえず、莫大な情報量を処理するために、暫定的にいくつかの要素に分離してみようという話になって、五つに分けたんですよ。
一つ目は当然、物語そのもので、これは情報の再統合の基礎だし、ニュートラルな情報として据え置き。
二つ目は、物語内に存在する暗喩で、例えばR2初回におけるルルーシュのチェスの駒色とか。まあ、細かく詰めれば詰めるほど、意見の不一致を見る部分でもありますけど。
三つ目は、他の物語からの引用で、本作ではあまり数は多くないですが、円卓の騎士は分かり易い。*1
四つ目は、第一シーズンとの対比、セルフパロディとも言うけど、ここから生み出される情報量は半端ないですね。*2
五つ目は、関係性から発生する情報で、平素に説明しにくいんですが、対立関係を持つ二人のキャラクターが相互に相手の情報を補完する。
私はこれを福嶋亮大にひよって「物語の神話的操作(の結果)」と呼んでて、友人は「キャラクター・データベースの飽和がもたらす必然的進歩過程」と呼んでトップダウンかボトムアップかで対立してたりします。
まあ、それ自体はどうでもいいんだけど、福嶋亮大はこのレベルそのものに重点を置いてないせいもあって、長らく私の考えをフォローするというか似た考え方をしてる人を発見できなかったですが、先日見つけたんですよ。
結局、現実世界ではもっとカオスなはずの人間関係の構図をシンメトリ構図に直してしまうのは、情報圧縮、モジュール化の手法の一つだと考えます。「○○と××のが対(つい)のキャラ(シンメトリ構造)なら××の持っている性質はこう。キャラテーマはこう」という具合に加速度的にキャラの咀嚼を促す事が可能になっている。○○というキャラの理解がすめば極小時間で対の××のキャラ理解も終了できる……はずと。
なんか二重に失礼な気はするんですけど、それを超えたくなるほど読んでて嬉しくなってしまったということで、ご容赦していただければ幸いです。
なんか五つ目の情報の話をもう少し出来るかなと思ったんだけど、どうも上手にまとまらなかった。西尾維新の戯言シリーズには一部これと同じ種類の操作が加えられていてね。みたいな話を書こうかとも思ったんですが、『探偵小説のクリティカル・ターン』読めばいいだけの内容になってしまった。*3
まあ、五つ目の考え方が、これから主流を担っていくんじゃないか。ということで友人とも一致を見ました。それで一つ目を中心とするのは当然として、他の情報をどういう優先度で統合していくかで揉めに揉め、こっちはとうとう結論が出なかったですが、私は四つ目よりは五つ目にウェイトを置きたい派です。
*1:個人的には、ロイド伯爵のモデルはハロルド・ロイドだと思ってるんだけど、イマイチ賛同は得られてない。まあ指あるからなぁ。
*2:第五話におけるルルとロロの下ごしらえシーンと、かつてのスザクとカレンのシーンを重ねて、ロロは最終的に離反すると見るみたいな。
*3:友人の意見を援用するなら、主人公とキャラクターとの関係のデータ収集が完了すれば、必然的にキャラクター同士の関係性の収集が始まるのは道理で、今はその過渡期にある。百合を語る時にオタクの女性化が語られるのも、ヤンデレが主人公との暴力的な関係で結ばれるのも、主人公の地位の相対化の過渡期における反動の過ぎないらしいよ。

 

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