無いとは?/ ノーローン
[ 234] 「バグの無いシステムは無い」が「開発者は成功してほしい」:ITpro
[引用サイト] http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20080523/303886/
インターネットの面白い所は双方向のやり取りが簡単にできることだと思う。ご意見を寄せてくれた小飼氏にまずお礼を申し上げる。ご指名を受けた以上,すぐにお答えしないといけないと思ったものの,なかなか書けず,今日までかかってしまった。言い訳になるが,小飼氏の言葉遣いが独特であるせいかどうか,ITproに掲載された文章だけでは氏の意図をつかみ切れなかった。もともとは5月13日付で小飼氏のブログに掲載された一文であったので,ブログに付け加えられた書き込みやトラックバックを読んだ結果,小飼氏が立腹している理由が分かってきた。 以上の経緯があるので,本件に関するブログの全文(同氏の文章とそれに対する人々の意見やコメント,トラックバック)を読んだ筆者の感想文を今回は書く。小飼氏に直接回答する形とは言えないかもしれないが,ご了承頂きたい。 小飼氏は「無謬性」あるいは「無謬性神話」と書いているが,恥ずかしながら筆者はこの意味が分からなかった。手元の辞書をいくつか引いたが出ていない。いくつかのトラックバックを読んでみた結果,「誤りを完全に無くすこと,あるいは誤りがないこと」,そして「その状態を良しとする風潮,その状態が当たり前だと思い込むこと」といった意味であるらしい。ちょっと脱線するが,若い記者が原稿に「××神話」と書いてくることがある。記者を呼んでどういう意味かと聞くと,「××が常態,あるいは定説になっている」という意味だと言う。筆者は,神話はあくまでも神話であり,外の意味に転用するのは良くないと考えるので,記者の原稿から「××神話」は削ることにしている。 さて,情報システムの開発において,誤りを完全に無くすことは残念ながら不可能である。小飼氏が書いている通り,「何人何人月かけようが,バグは出る」。したがって,ソフトウエアのバグをゼロにしろ,と要求することは間違っていると筆者も思う。実際,それを経営者や利用者に分かってもらおうと,筆者は過去何度かコラムを書いている(参考記事『システムは時には止まる』,『情報は必ず漏れる,システムは必ず止まる』)。これらのコラムはITproではなく,日経ビジネスEXPRESS(現・日経ビジネスオンライン)で公開したものだ。 だが「バグのないシステムはない」という常識を経営者や利用者に理解してもらうのはなかなか難しい。ある企業の情報システム責任者がこんな話をしてくれたことがあった。 「システム開発が終盤を迎え,テストに明け暮れる日々になると,見つかるバグの数が段々減っていきます。その推移を示すグラフを作って,経営会議に提出し,ここまで減ってきているので予定通りの期日に新システムを動かします,と報告しますよね。ところが何人か,納得しない役員が出てくるのです。彼らはグラフの線が一番下につくまで,つまりバグがゼロになるまでテストしろ,と主張する。困ってしまいます」。 こうした役員に,ソフトウエアの複雑性とか,品質とコストと期間のトレードオフ,といった話をしても無駄である。ソフトウエアの特殊性を説明すればするほど,言い訳と受け取られる。「仰る通りにすると期日に間に合いませんが」と言うと「そこを何とかするのが君の仕事だ」と切り返される。分からず屋に対し,システム責任者は大抵の場合,説得を諦め,その場で「分かりました」とひとまず答えてしまう。そしてテスト工数を多少増やしたりはするが,バグがゼロにならない状態で予定通りの期日にシステムを動かす。うまくいけばそれでよし,トラブルが起きた場合は,分らず屋のところに飛んでいって頭を下げる。 分からず屋が消えてしまえば,システム責任者や現場の苦労はかなり減るだろうが,そういう状態にはまずならない。分からない人に分かってもらうための空しい努力をシステム責任者やエンジニア,そして筆者のようなIT担当記者は続ける必要がある。言い方も相当工夫しなければならない。これまで色々書いてみた経験から言うと「バグの無いソフトは無い」という説明では駄目である。 このページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。著作権は日経BP社,またはその情報提供者に帰属します。 |
[ 235] お弁当の味の無いスパゲティの謎 - りきおの雑記・ブログ
[引用サイト] http://d.hatena.ne.jp/rikio0505/20080411/1207861765
以前から気になっていた、ホカ弁などでよく入っている味のあまりしないスパゲティってあるじゃないですか。あれって、特に美味しくも無いし、付け合せにしては地味だしで、一体何のために入ってるんだろうか…、って思っていたんですが、ようやくわかりました。まあ仮説ですが。 ハンバーグならともかく、から揚げとかだと、作ったものを冷ましてから弁当に盛り付けるわけにもいきませんし、そうなると200度近い物体と容器が密着するじゃないですか。そうしたらまず間違いなく溶けますよね。溶けたら…orz コンビニ弁当だって、大量に揚げたものを冷ましてから盛り付けるばかりでは無いでしょう。時にはあつあつを盛り付けることもあるでしょうから、だからから揚げの下にはあのスパゲティが入っている、と言うわけです。 ですので、まあ申し訳程度に味付けしてるとはいえ、あのスパゲティは「食べ物じゃない」と言うことになりますね(違? これを何で思いついたのかと言えば、たこ焼きを入れてもらった発泡トレーが見事に溶けていたからです(汗。あれは…大丈夫じゃないよな?って考えていると…あ、お弁当もそうなのか?と言うわけで。 2008/04/11 01:04 >右京さんレタスだと水分が出てしまいますし、熱いものを載せることでかさが減り、緩衝材としての役目を果たしにくくなるのでは?それに生ものですしコストもかかると思います。スパゲティならその辺のことはクリアしてくれますし、から揚げとかだと油きりにもなるw(ほんまに?!…本当かどうかは定かではありませんが、色々と都合がいいのは間違いないでしょうね。 2008/04/11 02:08 たしかに弁当に申し訳程度にはいってるスパゲッティは、おいしくないですね^^;しかし「容器を溶かさないために入れている」=「ないと溶ける」ってのが真実なら、たとえ容器がスパゲッティで守られているのだとしても弁当買って食べる気うせますね・・・。まぁカップラーメンの容器ですら湯で溶け出すとか問題になってたぐらいだから、ありえない話ではないのか・・・。>ブログコメントしてなかった時期も記事に目を通してはいましたし、読んで感想や意見をもつことも多々あったのですが、やはり自分の好きなジャンルじゃないと実際に書き込むまでにはなかなか至らない、というのがあったかもしれません。だからといって2次元ネタにしか興味がなかったってわけでもなくて、ライブドアがどうのとか、ああいうニュースの考察ネタなんかも、私は自分が新聞に書かれた裏側を読むとかできないので、興味深く読んだりしてましたね。 2008/04/11 11:13 >スパゲティまあそういうことじゃないでしょうか。ただたこ焼きやお好み焼きの持ち帰りの容器なんかは、普通の発泡トレーの場合、結構高い確率で溶けてますので、弁当よりもそっちのほうがヤバイかと思いますが(汗>ブログまあ永空さんのような、よく見てくれている人というか、僕自身をちゃんと知ってる人の場合は、この内容に当てはまらないのですけどね。僕のことを別に知らない人に向けては、あまりジャンルばらばらに書くのはアレなのかなあ、と。「へぇ」って思わせる内容なら、コメントが無くてもいいはずではあるんですが、これがまたなかなか。 2008/04/12 20:18 初めまして。ugnewsから来ました。とある弁当チェーンで働いているものです。味のないスパゲティの件ですが、賞味期限管理の問題から千切りキャベツの代替として使用しています。代わりに何も入れないとボリューム感がなくなるので。品質管理部の話なので間違いないと思います。容器が溶ける、とのことですが揚げ物は揚げたあとに少し冷ましてあら熱は取ってから容器に入れていますし、ハンバーグの温度程度で溶けるような品質の低い容器はクレームにも繋がりますし使えません。(自分の弁当店チェーンの場合で、個人のところとかは溶けていそうですが。)それでも容器が溶けていたというクレームは若干存在するのでrikio0505さんのように考えられる方も多いのかなと思います。個人的にはハンバーグ以外には合わないものなので別のものを入れたいところなのですが原価的に味付きにすると高くなって厳しいみたいです。(笑)どうもお邪魔しました。 2008/04/13 00:46 >ryoさんこちらこそ。業界の人のご意見と言うか話をありがとうございます。やはり鮮度の問題もあるんですね。個人的には、キャベツのほうがありがたいですけどね。水分が出てべちょべちょになるのは勘弁してもらいたいのもありますけど。スパゲティ自体は原価はかなり安そうですしね。それに大量に作って保存も利きそうですし。あれがミートソースとかもう少しおかずになるものなら良いのですがwかさ増しの意味でも。ただ、ryoさんところのチェーン店ではそういう意味だとしても、そもそもハンバーグなどの下にスパゲティを引くようになった起源というか、誰が何の意図で始めたのかってのは定かじゃないですよね?…まあ、かさ増しが最初の意図なのでしょうけど。 2008/04/14 13:18 そういや以前、カキフライの熱で溶けてたことがありました。言ったら交換してくれたけど。あとひとつね、洋食屋のコックさんから聞いたんだけど、フライパンで調理したあと、すぐ次の料理に取り掛かるとき、前の料理の臭いや汁が残っているとダメなんで、茹でたスパゲッティを軽く炒めると綺麗に吸い取ってくれる、って言ってたよ。だからホカ弁もそういうことかなぁと勝手に思っています。 2008/04/14 23:30 >komoさんやはりそういうことはありますよね。洋食屋さんの話ですが…ホカ弁にも当てはまりますかね?って言うか、匂いや汁消しのためのスパゲティを弁当に入れてるんですかね(汗どうやって調理しているのかは知らないので、何とも言えませんけどね。>てんちょさんいや。他所のコメントを見ていると、あれが好きだ!って言う人もいますから。決して異端と言うわけでは無いでしょう。場合によっては美味しいときもありますし。でも、家でまであれを作って食べようとは…思わないかなあ。よほどのスパゲティ(麺が)好きでなければ。 鍵っ子・麻枝信者のSS書き、りきおです。鍵やブログ関係の考察、サークル「ふく彦」の近況、HPのSS更新状況や、気になるニュース、適当なレビューを掲載していきます。 |
[ 236] 秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ: regist という英語は無い
[引用サイト] http://labs.cybozu.co.jp/blog/akky/archives/2005/07/regist.html
さて、サイボウズラボの立ち上げプレスリリースが出たこの瞬間、とりあえずこのブログを見に来る人も多いと思われる。そんなチャンスに、このブログを読んだ人、特に日本のソフトウェア技術者に一番訴えたいことってなんだろう? と考えた。 天下の○○○が、間違った英語を API に含めて出してるのはまずいと思ったので、会議の際に議題にあげてみたのだが、どうも反応が薄い。「すでにその名前で呼び出している他のプログラムがあるので」とか、「関数名を変えてビルドすると全部再試験になるので」(そのプロジェクトには、自動ビルドとか自動テストという概念は無かった)とか、まあとにかくいろんな理由で、直さないという決定になったもんだ。 ソフトウェア技術者として、英語は避けることができない要素だし、「名前重要」が身についているなら、常に書いている英単語が正しいかどうか、辞書でチェックすべきだろう。 今このエントリを読んで、「おお、そういわれると間違っていたかも」と思って自分の過去のソースをチェックしよう思ったなら、それが技術英語を身につけるための正しい態度だと思う。 正しい英語名をつけることに気を配っていると、その場その場では余計な時間が取られるような気がするだろうが、「英語で変数名や関数名をつける能力」は簡単に伸びるものなのだ。 帰国子女でもないし海外留学もしたことがない僕が、アメリカでアメリカ人に指示を出す仕事ができたのは、日本にいたときでもそういう細かい作業の積み重ねをしていたからであると思う。 とは言っても、辞書を引くのも適切な単語を調べるのもたいへんなことだ。アプリケーションやウェブサイトを使って、さっと簡単に調べるにはどうすればよいか、どんな道具を使っているかについては、次回に(いつか。すっかり忘れていた)述べたいと思う。 僕の場合、べつに英語が好きだから覚えたわけではなく、自分のプログラマとしてのキャリアを考えた際に役に立つだろうと思ったからなんですよ。 プログラム関連の英語の読み書きができると、景気が悪くなってもなんとか食っていけるかなあ、という安心感が持てますね。 周りでローマ字を使う人が多く、関数名や変数名に英語を使用するのは、好みの問題なのかなと思ってしまいそうになるのですが、プログラミング言語の特性から考えても読み易いと思いますし、英語圏の人達との協力による作業を予想すると必須の事であると思います。 何千ページもある辞書をめくるのに比べれば、便利な辞書サイトがある今日、一つ一つ調べていくのもそれほど労なく、それ以上に身になるものが少なくないと思います。 上のような理屈を言う人に対して僕がわからないのは、英語が一切絡んでこないというソフトウェア開発(そんなのが実際どれぐらいあるのかわかりませんが。呼び出すライブラリのAPIはまず英語だと思うので)で、わざわざニセ英語を使おうとする気持ちですね。 英語が関係ないのなら、間違った英語ではなく全部日本語やローマ字で通せばいいと思うのですけど。どうして「それっぽい英語」でなければならないんでしょうね。 ちなみに、僕は「自然な省略形(他の技術者とスムースに意思疎通ができる変数・関数名)を考えるのはネイティブでない身には困難」と思っているので、できるかぎり英単語は省略しないことを心がけてます。 そうなんですよね。日本製のフリーCGIなどを見ていると、むしろ"regist"が正しいんじゃないかというぐらい間違いが多いので、(自分が)よく目にするというだけでは間違うこともある、のが難しいところです。 少なくとも日本英語としてはregistは正しいものと思われます。レジスターとかいうと店先においてあるものになってしまうし。 |
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